「青色」と聞いて、どんな印象を思い浮かべるでしょうか。
「爽やかさ、誠実さ、落ち着き」など、多くの人が似たイメージを持つ一方で、青は一言では言い表せないほど多彩な表情を持つ色でもあります。
他の色と組み合わせることで、重厚にも、やさしくも、鮮やかにも姿を変える色なのです。
この記事では、色の組み合わせによって変化する様々な青について解説します。
ぜひ青という色が持つ「奥深さ・美しさ・可能性」を感じてください。
青色は原色であるため作れない
前提として、青色は他の色を混ぜて作ることができません。
青は3原色(赤・青・黄)の一つだからです。
ただし、青色と他の色を混ぜ合わせて明るい青にしたり、暗い青にしたりすることはできます。
様々な色との組み合わせで生まれる青
冒頭で解説したように基本色である「青」を作ることはできません。
しかし、青とその他の色を混ぜ合わせることで、違った見え方のする青を作れます。
以下でいくつかの組み合わせを紹介しますので、ぜひ様々な青色の違いを楽しんでみてください。
青+黒=ネイビーブルー・インディゴブルー

青に黒を加えることで生まれるのが、ネイビーブルーやインディゴブルーです。
黒を少量加えると、青は一気に落ち着きを増し、軽さが抑えられます。
さらに黒の分量を増やすことで、ダークブルーやミッドナイトブルーのような、深みと重厚感を備えた色合いへと変化します。
これらの色は、誠実さや知性といった青の印象を保ちつつ、信頼感や格式を強めたい場面向きです。
実際、ネイビーブルーはビジネススーツや制服、公式な場のデザインに多く使われています。
また、インディゴブルーは落ち着きと品の良さを感じさせ、長く使われる道具や衣類にもなじむ色です。
青+白+黒=スモーキーブルー

青に白と黒を同時に加えることで、彩度が抑えられたグレイッシュな青、いわゆるスモーキーブルーが生まれます。
白は青の強さをやわらげ、黒は色に深みと落ち着きを与える役割を持っています。この二つが加わることで、青は鮮やかさよりも品の良さが際立つ色合いへと変化するのです。
スモーキーブルーは、青が持つ誠実さや知性を残しながら、主張しすぎないシックな印象を与える色。
そのため、上品さや大人っぽさを演出したい場面や、落ち着いた雰囲気を求められるシーンに適しています。
青+赤紫=ウルトラマリンブルー

青に赤紫を加えることで生まれるのが、群青色とも呼ばれるウルトラマリンブルーです。
青にわずかに赤のニュアンスが重なることで、色は深みを増し、単なる濃い青とは異なる奥行きを持つようになります。
ウルトラマリンブルーは、非常に鮮やかで存在感がありながら、冷たさ一辺倒ではなく、どこか柔らかさや気品を感じさせる色です。
そのため、力強さと品の良さを同時に表現したい場面に適しています。
古くから絵画や工芸の世界で重宝されてきたのも、この色が持つ知性や精神性、そして印象の深さゆえでしょう。
青+黄色=ジャパンブルー

青に黄色の要素を加えることで生まれるのが、藍色、いわゆるジャパンブルーです。
紺や群青よりもやや明るく、わずかに黄色味を含んだ色調が特徴で、深さと親しみやすさを併せ持っています。
青の冷静さや誠実さに、黄色の温かさや柔らかさが重なることで、落ち着きの中に人の気配を感じさせる色になります。
ちなみに、藍色は、日本の衣服や生活道具、建築など、日常に根付いた場面で長く使われてきた色です。
主張しすぎず、しかし安定感と信頼感をしっかりと伝えられる日本らしい色といえます。
青+緑=ターコイズブルー

青に緑を加えることで生まれるのが、ターコイズブルーやシーブルーと呼ばれる青緑系の色です。
青の割合を多くすると深みのある青緑に、緑を多くするとやわらかく自然なグリーンブルーへと変化します。
使用する緑の種類によっても印象は大きく変わり、エメラルドグリーンを加えれば明るく透明感のあるターコイズ系に、ビリジアンを混ぜると落ち着いたシーブルーになります。
これらの色は、青が持つ冷静さに、緑の持つ安心感や自然のイメージが重なった色合いです。
そのため、開放感やリラックス感を演出したい場面に適しています。
青と合わせる色で様々な効果が生まれる
上記の他にも、以下のような組み合わせで青の可能性は広がります。
- 青+紫…高級感があり知的な色
- 青+白+グレー…清潔で爽やかな色
- 青+ピンク…かわいらしく優しい色
- 青+オレンジ…元気でポップな色
さらに色づくりの上級者になると「ウルトラマリン+ターコイズ」という組み合わせでも新しい青色が作れます。
青色の可能性は無限大
青は3原色の一つであり、他の色から作ることはできません。
しかし、だからこそ青は、組み合わせによって無限に表情を変える色でもあります。
青には、冷静さだけでなく、温かさや楽しさ、奥深さを表現できる力があります。
ぜひ固定観念にとらわれず、色の組み合わせを試しながら、自分なりの青の美しさや面白さを楽しんでみてください。



