私はかつて、いろいろな人にお会いしてきて、いろいろな転機を迎え、さまざまなや山や谷をたくさん超えてきました。
私がブルーコラムで、最初に何を書こうと考えたとき、やはり、このこと抜きにしては語れない。
そんなエピソードから書いてみようと思います。
私の「青」の活動が本格的に始動することになった、その経緯と過程を。
こうして今、ブルーメディアが立ち上がり、私が「青」を軸にでやっていこうと思ったきっかけとなった出来事。
それはある人との再会から。
「再び、出会い直す」
という言葉を、私は西村佳哲さんに教えてもらったのだけど、その人とも、青とも、そういう感覚があります。
私はコロナの前にアパレルで起業しました。
(起業するまでのストーリーはこちらから)
アパレルで、ロンドンのハイパージャパンに出展したり、青の世界観で表現した展示会も開催しました。
小さい頃からずっと青が好き。
青ばかり着て、青いバッグを持ち、青と共に生きてきました。
青い空が大好きで、何かあると空をずっと眺める。
ふらりと海に行って、陽が沈んでいく時間を、ただただ眺めているのも好きでした。
青で何かやりたい。
青で何ができるの?
青にどんな力があるの?
青でやるならどんなコンセプト?
考えてもうまく表現できなかった。
数年前に、経済産業省の「始動Next Innovator」の4期生として参加し、そこでの事業計画で、今の土台となるような「青」で展開していく事業計画を作り、世界平和のような大きな理念を掲げていました。
そこでメンタリング制度があり、憧れていた大手出版社の某編集者の方にアドバイスをしてもらえることになったところ、私が「青」で描いた事業計画を見て、その某編集者の方は「林家ペーパー子のブルー版みたいだね」と言い、青の人たちにインタビューしていきたいんです、と話したら、タイアップにしか思えないし、「青」をそんな前面に出すのではなく、「青」はもっと底辺にあるものなのではないか。
・・・そんな風に言われてしまいました。
そうか、私が青で目指している平和な癒しの世界は、林家ペーパー子のブルー版なのか…。
底辺…。
そこで一度、思考が止まります。
その後、その「始動Next Innovator」では、事業計画を何度もピボットさせて変更を重ねていき、最終的には「青」で展開する事業ではなくなり、違うビジネスでピッチをしていくことになりました。
「青」で世界を変えることはできないのか。
「青」で事業を展開することはできないのか。
そんな想いが心に残ったまま、半年間の「始動Next Innovator」を終えていきます。
そのあとコロナになり、さまざまな事情で私のアパレル事業もお休みすることになり、オンライン化した世の中で、デザイナーとして、グラフィックデザインやweb制作の仕事をしていくことになります。
どんな仕事でも、それを求めてくれる人がいて、そこで自分のスキルが役に立つなら、それはそれで必要な仕事であるとは思っていました。
デザインは、クライアントワークなので、相手のカラーに合わせてクリエイティブを制作していきます。
なので、その時期、私の「青」はあえて表に出ることはなくなりました。
そんな数年が続いたのち、2023年の秋、久しぶりに再会した人がいました。
その人とは、恵比寿のウェスティンホテルのラウンジで13時に待ち合わせ。
再会といっても、ちゃんとお話しするのは初めてでした。
私はとにかく、ひとの話を聞くのが大好きなので、よかったらぜひお話し聞かせてください、と。
そのかたには、起業した頃のお話から、現在に至るまでの人生のいろいろな出来事をお聞きしました。
そこには示唆に富むさまざまな要素を織り交ぜながら、貴重な体験や経験、そこからの気づきや、その時の感情に至るまで、たくさんのことをお話してくれました。
そのあとに、私自身のこと。起業前のことから、起業に至るまでのVOICEのストーリー、そして起業してからのこと、現在のお仕事のことまで、私の半生を丸ごと、細部に至るまで、話があっちこっちに飛びながら、過去に巻き戻りつつ、今の私をカタチ作ってきたさまざまな出来事、要素、そして「青」に関することも含めて、いろいろとお話しさせていただきました。でも私の半生は、ほとんど「青」に関することだったかもしれません。
私は、
「青」で世界を変えることはできないのか。
「青」に意味はないのか。
そんなお話もしました。
そして、その時に、そのひとはこう言ったのです。
「意味があるに決まってる」
僕はプロデューサーだから、すべてのことに意味があって、存在している時点で、すべてに意味がある!ってところから入るんですよ!
あなたは青に囲まれていたい。それをやることに、たいして労力は必要ないんじゃないですか。
青のことに涙を流せるほど好きだったら、青にたずさわるべきですよ。
それにたずさわらない世界線はもったいなすぎますよね。
人生の中でこれが好きっていうのが見つからないままの人もいるのに、青が好きっていうものが明確に見つかっているのに、青を追いかけなくてどうするんだ、って思いますよ。
僕は「青」で圧倒的にいけると思いますよ。
特に日本は「青」の浸透率が高い国民なので。
藍色から、ジャパンブルー、サムライブルー、あらゆるところで青が出てくる。
神の炎は青。
青は見ていると崇高な感じがする。
「青のエネルギー」がある人を集める。
日本だけじゃなく、世界中にいるし、なにせ地球は「青」なので。
あなたは絶対に、あきらめてないですよ。
必ず戻りますよ。
明日から、青を捨てられるんですか?
どうやって、青から離れるんですか?
沙羅さんが青から離れられるわけないじゃないですか。
白とか黒とか着るんですか?
青の世界に戻らざるを得ないじゃいですか。
沙羅から青を取ると、何も残らないんじゃないですか。
私たちにとっての貴重な青は、
海とか空とか地球、そういう世界。
いつも眺めている空の青がここにあるのは、
とっても必要なんでしょうね、人にとって。
それだけで、安らぎを与えてくれるんでしょうね。
青のことを追求するのに、苦はないんでしょ。
むしろやりたいんでしょ。
もはや、ライフワークじゃないですか。
チャンスが巡ってきた、もう一回やろう、って思うでしょう。
それを世界線っていうんですよ。
自分が世界観を揺るがしてどうするんですか。
なぜ自分の世界観、消そうとしちゃってるの?
これだけ自分の世界観を持っている人が、なんでやめちゃってるの?
その良さがわかる人は、それに惚れ込んでいる人だけです。
青の語り部、伝道師になってください。
もう沙羅さんは「青の人」になっちゃってるんです。超、青好きの、青マニア。
でも、色が好き、だけじゃなく、青にまつわるストーリーや、青のエネルギー、青が持つ内面まで理解してる。
だから語れるんでしょう。
絶対やった方がいいと思いますね。
どうせ青に戻るんですから。
早く戻った方がいい。
安心してください。いつか人は死にますから。
どれだけ失敗しても、どうせ死ぬんです。
それを考えると、やりたいことをやった人勝ちですよ。
私たちはみな表現者。
すべからく生きる人はみなストーリーテラー。
それは、何を持って表現するか。
みんな、おのおの楽しんでやっている。
沙羅さんはその中に、青というものがあるだけ。
青に関連しない世界線はない。
人は地球で生きているという全体的な共通項がある。
より共通項が多い人と一緒に過ごしたいんです。
集まりやすものを作ると、集まりますよね。
それを使ったものが、ITとSNSです。
集まりやすくなりましたよね。
青を束ねてください。
止まってた針を動かすことからはじめましょう。
沙羅さんは世界で一番青と繋がってる人を目指せば、世界が広がります。
💎
そのひとは、そう言ってくれたのです。
あきらめかけていて、
でも、あきらめきれなくて、
だけど、どうしたらいいのかわからなかったとき。
たったひとりの大切な人との出会いが、
私の人生を青の光へと導いてくれたのです。
青の命も授けてもらった
「Blue Spirits」。
そして、その年の年末に、ブルーパーティーを開催することに繋がっていくのです。
私にとっては記念碑的なイベントとなる第1回目のブルーパーティー。
点の出会いが、線となり、美しく流れてカタチを創っていく。
それは、たったひとりの大切な人との出逢いから。
人生はそうやって、次の新しい扉が開いていくのです。
